急性虫垂炎経過日記

記録がてらに。別に見なくていいです。
 
9月初め頃
なんとなく下腹部に違和感を覚える。どんな違和感だっかたは不明。別に痛くもなかったがちょっと便秘気味になる。
9月12日
謎の体調不良により晩飯が食えず、さっさと寝る。翌日には治ったのでそれ以上特に気にせず。
 
9月19日
昼飯を食べた後から急におなかが痛み出す。自転車で帰宅中もその振動で腹が痛む。さすがにおかしいので町医者に行く。自分自身では下腹部全体に痛みを感じていたが、触診すると右下腹部を押されると痛いことが分かった。この時点で虫垂炎の可能性が出てくるも単に糞詰まりの可能性もあったので、便秘の薬と炎症の薬も処方してもらう。仮に虫垂炎の場合、腸を運動をよくする便秘の薬はよくないらしい。あと血液検査のために採血をする。
とりえあずその2つの薬を飲んで寝る。が、腹が痛くてこの晩は寝られず。
 
9月20日
朝に医者から電話があり血液検査の結果、白血球の数値が異常であるとの結果を受ける。炎症を起こしている可能性が高いということで紹介状を書いてもらって大きめの病院へ行く。
レントゲンとCT検査の受ける。CTを初めて受けたが、あのドーナツ状の中で何かが高速で移動して体の中を撮ってるみたい。で、その結果、重度の虫垂炎の診断を受ける。普通、鉛筆程度の大きさが5,6倍に腫れ上がっていた。よくそんなに我慢してたね、って言われるレベルなので結構ひどかったみたい。即日緊急手術を受けることに。
13:00
病院内の風呂に入って手術着を着る。
14:00
手術開始。全身麻酔ということで口にマスクを当てられる。だんだん眠たくなると思いきや、マスクをして体感で3秒くらいで一瞬にして意識が刈り取られた。次に気づいたときは病室のベッドの上。全身麻酔おそるべし。
事前の話では手術は1時間程度と聞いていたのに、気づいたのは17時。3時間もかかった。当初はおなかに2,3箇所穴を開けるだけの腹腔鏡手術の予定だったのに、炎症が進行していたので開腹手術に途中で変更。右下腹部に8cmほどの切られた跡。へそ付近にも4cmの跡。さらに2箇所の穴。
17:00
ベッドの上で気づくと体には酸素マスクのほかに4本の管が体から伸びていた。1つ目は点滴。2つ目は鼻から気道にかけてのチューブ。たぶん酸素を送り込んでいる。3つ目は尿道カテーテルとかいうもの。これをされていると自分が排尿しているという感覚がない。4つ目はおなかから出ているチューブ。管の先の廃液入れにはダグラス液と書いていた。
手術終了後、マスクを外してもらえるまでの2時間が一番辛かった。マスクのせいで呼吸がしにくくて何度か取ろうしたがその都度元に戻された。それと、意識がしっかりしているのにピクリとも動けない状況というのは普通に恐怖した。
19:00
マスクを外してもらえて少し呼吸がラクになる。
次に辛かったのは手術当日の夜。手術後しばらくは容体が一番変わる可能性があるとのことで、3時間おきに看護婦さんが体温やら血圧やらをチェックに来る。それ以外にも点滴のチェックも別にある。おかげで体がまったく動かせない状態で寝る以外することないのに寝かせてくれない。ちょっとうとうとできたと思ってもそのたびを起こされる。何もできず動けない状態で、ただ目を開けて起きている状態たいうものは想像以上に辛いものがあった。
 
9月21日
午前中に鼻と尿道の管をはずしてもらえた。抜いてもらうときの気持ち悪さといったらもう。そのときのはいつの間にか履いていたパンツの代わりにT字帯(おむつというかふんどしというか、そんなもの)になっていることに気づいた。
できるだけ運動してください、とのことだったので残りの2本の管が刺さったまま病院の中を行ったり来たりする。それと、点滴の影響か、やたらとトイレが近くなる。2時間もすれば膀胱がパンパンになる感じ。そのせいで、いやがうえにもトイレまでの往復でいい運動をすることになる。
ようやく夜は眠れると思ったら、今度は隣にいたおっさんのいびきに悩まされる。
 
9月22日
小便はよく出るが大のほうは出ず。まあ、口にしているものが水か粉薬だけだし。この日はお願いしてテカテカになってた頭を洗面所で洗ってもらう。風呂には当然入れないのでせめて頭だけでも。ちなみに体は2日に1回くらい液湯にひたしたタオルで拭くことができた。
夜はどうせ寝れないからと思って下半身の運動をしてガスを出す努力をする。なかなか出ず湯たんぽみたいなものをおなかに当ててガスが出るのを促す。結果めでたく夜中にガスが出る。2回ほど出ることを確認してから寝る。
 
9月23日
医者から飲み物なら水以外も飲んでいいとの許可が出る。なので自動販売機のジュースを買う。ものの、次の日がレントゲンなので飲み物は水以外飲むな、との紙をベッドの上の壁に掲げられる。無念。
この日は祝日だったので午後に友人が見舞いに来てくれる。
 
9月24日
ようやく病院食が始まる。朝はレントゲンを撮るのでご飯はお昼から。思った以上においしかったが、糊のようなおかゆだけがキツかった。それと、先週の木曜に剃って以来ボーボーになったヒゲを剃る。
 
9月25日
やっと点滴が終わる。本当は前日の水曜日にも終わる予定だったのに担当の先生が休みだったのでその判断がこの日になってしまった。ついでに腹に刺さってた管も取ってもらえた。この管を抜くときもえも言えぬ気持ち悪さを味わった。
おなかから出ていた管を抜いたところだというのに、今日からお風呂オーケーの指示が出る。というのもおなかに開けた穴というのはすぐに塞がるらしい。風呂は先週の金曜以来。午後に入らせてもらう。
 
9月26日
昼飯を食べ終わったお昼過ぎに無事退院。最後までお米は糊おかゆの状態だった。
一応何を食べても何を飲んでもいいというお達しだったが、さすがに初っ端から脂っこいものとか食べる気はしなかったが、体に不足していたのだろうか、とにかく肉が食べたかった。
帰ってから体重を計ると1キロほど減っていたが、筋肉量も減っていたのでおそらくこの減少分はほとんど動かしていない手足の筋肉分っぽい。以外と点滴とかカロリーあったみたい。点滴1回分500mlで200kcalと書いてた。それを4~5回してたから1日1000kcalほどか。
 
9月27日~10月3日
とりあえず歩く練習から。傷口に引っ張られてまっすぐ直立の体勢では歩けずどうしても猫背になってしまう。
それはそうと、退院以来お通じが大変よろしい。これも手術のおかげか。ここ最近ずっとよくなかったのはやはり病気が原因だったみたいだ。
 
10月4日
抜糸、というより抜針の日。開腹後に残ってるホッチキスの針をどうやって取るつもりか非常に気になってこの日を迎えたわけだが、ベッドに横になって傷口の様子を見るのかと思いきや、ペンチみたいなものを手におもむろに針を抜き出そうとするじゃないか!ちょ、ちょ、ちょちょと待って。今から抜きますよー、一言あってもいいじゃないか。こちとら心の準備ってものが。そんなことお構いなしに針を1本2本と抜いていく。これが意外と痛くなかった。ちくっとする場所もあったけど、基本的に気にならないレベルで5分とかからず20本くらいの針を抜き終わる。まあ、傷口付近の感覚がまだないってのもある。
順調に抜針も終わり、晴れてこれで終了。最後に今回の病気の説明を受けたけど、英語の病名には虫垂炎でも「壊疽性」とか「腹膜炎状」とかなにやら物騒な名称の引っ付いていた。本来なら今もまだ入院中でもおかしくない病状だったそうで、思ってたより回復が早かったみたい。抜針が痛くなかったことといい、担当医がいうには「日ごろの行いがよかったから」だそう。なんかオカルト。
さっそく抜針のあとにしようと思っていた自転車に乗ってみる。自転車自体も問題なく乗れたが、走行時の振動がおなかの傷口に響いてあまり気分のいいもんじゃなかった。
 
10月5日
再度自転車に乗る。昨日は近くのスーパーまでだったが、この日は往復40分の道のりをこぐ。シティバイクよりママチャリのほうがおなかへの負担が少ないことが分かった。
 
10月8日
ようやく自転車通勤を始める。通常片道40分の道のりだが振動がまだ響くのでゆっくり走行。1時間弱かかったが、まあなんとか大丈夫そう。
 
10月9日
なんとかくしゃみが出せるようになった。あれはかなり腹に力を入れているらしい。1週間くらい前に試しにしたらエラく痛かったので、今まで我慢してた。このころから無理すればまっすぐ立って歩けるようになる。それでもまだ普段は猫背で歩行しているが。
 
10月10日
少しの笑いには耐えられるが、本格的な笑いにはまだ耐えられない。
 
そんな感じ。

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